ACCESSORY

Anker Power Bank(Fusion 45W)、1万円以下の散財枠の答え。

Zen Gadget で「買うな」と書き続けていると、ときどき自分でも窮屈になる瞬間がある。 10万円のカメラを諦めろ、5万円の指輪を諦めろ、4万円のヘッドホンを諦めろ——それが本誌の仕事だ。道具に依存するな、過剰投資するな、5年後に手元に残るかを考えろ。そう繰り返している。 だからこそ、今日は逆を書く。 1万円以下で、罪悪感なく散財していい道具。   その枠に、Anker のモバイルバッテリー2種が、見事にはまる。 * Anker Power Bank Fusion(A1637) — コンセント一体型・30W・10,

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EV

Tesla Model Y Performance(2026)、¥899万のEVをガジェットとして見る。

クルマをガジェットとして見る視点には、賛成する。 タイヤのついた巨大なiPhone。OTAアップデートで毎月機能が増えるiPad。そう捉えれば、TeslaがAppleやSamsungと同じ棚に並ぶ理由はわかる。2026年刷新のModel Y Performanceは、その最新の到達点だ。MKBHDのMarques Brownleeは、今年1月のレビューでこう評した。"This is the best car that doesn't have CarPlay." わたくしはIT業界で10年、ガジェット現場に立ってきた人間として、この一文を重く受け取る。 その前提の上で、

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DRONE

DJI Mavic 4 Pro、¥27.7万は「空からの絵」が仕事になる人のもの。

「空から撮った娘の運動会の俯瞰が、あると良いですよね」——先月、実家近くの公園で娘を遊ばせていたら、見知らぬ年配の男性がMavic 3 Proらしき機体を手に持って、そう話しかけてきた。「でも飛ばす場所がなくて、結局持ち歩いてるだけです」。彼は少し寂しそうに笑って、機体をバッグに戻した。 ¥27万払って、飛ばせない。——これが日本でドローンを買う人の、かなりの確率で行き着く現実だ。 DJI Mavic 4 Proの話をする前に、この一行を先に書いておきたい。 ドローンは、便利な道具だ。 ただし「便利」と「自分に必要」は、同じ意味ではない。 DJIが2025年5月に発売した

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SMARTPHONE

¥7万でフラッグシップ感は買えるか。Nothing Phone (3a) Pro。

札幌のアパート、深夜にパート代の明細を眺めていた時期の話をする。お小遣い1.5万円の時代に、わたくしが今のわたくしに渡したい1台を選ぶなら、これになる。 札幌のアパートで、Apple入社前のフリーター時代。スマホの機種変更は「奮発」という言葉がつく買い物だった。¥15万のiPhoneは、毎月の携帯料金に上乗せされる分割金が、重たい数字として残る。——あのころの自分が「それでもスマホに遊ばせてほしい」と感じるなら、選択肢は限られる。 Nothing Phone (3a) Proは、2025年3月発売(米国$459、日本並行輸入で約¥70,000)。搭載チップはSnapdragon 7s

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SMARTPHONE

デザインに10万円払うか。Nothing Phone (3)という問い。

Nothing Phone (3)の国内レビューを5本ほど続けて観た。全員が「Glyph Matrixが革新的」と同じ語彙で絶賛していて、どこか同じテンプレートで書いた記事のように見えた。——高評価が判で押されている時は、逆に立ち止まるべきだ。¥124,000払う前に、わたくしは自分の目で見直したい。 スマートフォンのデザインで心が動いた最後の瞬間を、思い出せるだろうか。 iPhoneもGalaxyもPixelも、背面のカメラ配置が少し変わるだけで、基本的な佇まいは2020年からほとんど変わっていない。長方形に丸みをつけて、金属とガラスで挟む。——この業界のデザインは、ずっと微調整の連続だった。 そこにNothingが、透明な背面とLEDパネルを乗せて出てきた。Nothing Phone (3)。2025年8月、日本正式展開。

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SMARTPHONE

Galaxy Z Flip 7、iPhone Air派が折りたたみに流れる可能性。

週末、妻と1歳半の娘と食卓を囲んでいるとき、わたくしはスマホをたたんで上着のポケットに戻す。広げた6.9インチは、家族の視線を自分側に持っていく。たたんだ13.7mmは、視線を娘の方へ返してくれる。——折りたたみスマホの意味は、スペック表ではなくこういう具体的な瞬間にある、とわたくしは考えている。 折りたたみスマートフォンの話をするとき、わたくしはいつも二つの質問を用意している。 一つ目。「それ、本当にたたんでいますか」。 二つ目。「たたむと、何が変わりましたか」。 この二つに即答できない人間は、たいてい折りたたみを買ってから半年で普通のスマホに戻っている。——ここまでは、研修現場で何百回も見てきた景色だ。 Samsung Galaxy Z Flip 7は、2025年7月に発売された折りたたみスマートフォンの7代目だ。

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GAME

Nintendo Switch 2、2歳半の娘を持つ父親の視点で判定する。

2歳半の娘が、テレビのリモコンを両手で握って、真剣な顔で画面に向けている。何も映っていない。 電源は入っていない。ただ、「親がリモコンを持って画面を見ている姿」を、完璧に再現している。 子供は、親がやっていることを、やる。わたくしは知育アプリ開発者として、この当たり前の事実を毎日思い知らされる。そしていま、Nintendo Switch 2 を家に入れるかどうかで、数週間迷っている。 買わない理由はない。ソフトは揃っている。大人のゲーマーとして、買って遊びたい気持ちは明確にある。 問題は、娘が2歳半 だということだ。 公式スペック(任天堂公式確認済み) 項目

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WEARABLE

Ray-Ban Meta(第2世代)、娘を撮る親のためのカメラ眼鏡。

2歳半の娘が、砂場でしゃがみ込んで小さな手を動かしている。 わたくしはその横に立ち、スマホを取り出そうとして、一瞬ためらう。「スマホを構える親」が現れた瞬間、娘はこちらを向く。砂遊びの世界から、撮影の世界へ連れ出してしまう。——この2秒のためらいが、3年間で何枚の「本当の表情」を取り逃がしたか、数えたくない。 そこに、Ray-Ban Meta(第2世代)がある。2025年9月、米国で$379から発売された、Metaが「Ray-Ban Display」と同時に出したもう一本の眼鏡だ。 ディスプレイはない。Neural Bandもない。

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WEARABLE

Meta Ray-Ban Display、99の未来は2年待った方がいい。

「目の前に情報が出る眼鏡」という言葉を、何度聞いてきただろう。 Google Glassが消え、Snap Spectaclesが消え、Nreal(現XREAL)が残り、Apple Vision Proが499,800円で「顔に被る装置」のラインを引き直した——その地続きで、2025年9月、Meta Ray-Ban Displayがアメリカで発売された。価格は$799。レンズの右側に小さな半透明ディスプレイが埋め込まれ、Neural Bandと呼ばれるリストバンドが筋電センサーで指の微細な動きを読み取る。 「未来のUIが、ついに眼鏡の形になった」——そう紹介される端末だ。 わたくしはIT業界で10年、

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CAMERA

Leica SL3-Sは、ライカで動画を撮るという矛盾への、ライカからの答え。

近所の散歩中に、空を撮った一枚。Leica M11、ズミクロン50mm。飛行機雲が夕焼けのグラデーションを斜めに横切る、その数秒を止めた。わたくしのライカとの付き合いは、こういう何気ない瞬間を作品にするための道具として始まった。その延長線上に、今回語るSL3-Sがある。   ライカで動画を撮る——という一文を、長年のM型ユーザーは、どこか受け付けない。 M型は静止画の道具だ。レンジファインダーを覗き、シャッターを切り、止めた一瞬を残す。動画という時間軸を持つメディアは、ライカの文法の外にあった。だからLeica SL3-Sの発表を最初に知ったとき、わたくしの中の古い部分は、少しだけ身構えた。 しかし、時代は動いている。 backspace.fmのドリキン氏は、Leica

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PC

MacBook Neo、MKBHDとドリキンが真逆に評価した¥99,800。

年配のご夫婦が家電量販店のカウンターで「孫にMacBookを買いたい」と相談に来てくれた日のことを覚えている。それが7〜8年前、MacBook Air 11インチ(M系移行前)の時代だ。ご夫婦の予算は「8万円台まで」。当時、その価格帯のMacBookは存在しなかった。——結局iPadに落ち着いたが、あの日「10万円以下のMacBookが欲しい」という日本の家庭が無数にあることを、わたくしはカウンター越しに確信した。 2026年3月、Appleが初めてその価格帯に答えを出した。 世界で最も影響力のあるガジェットレビュアーの一人、MKBHDは、2026年3月の動画でこう言った。 「MacBook Neoは、Apple過去10年で最も破壊的な製品かもしれない」 iPhone Xよりも、3,

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PC

MacBook Neo、MKBHDとドリキンが真逆に評価した¥99,800。

世界で最も影響力のあるガジェットレビュアーの一人、MKBHDは、2026年3月の動画でこう言った。 「MacBook Neoは、Apple過去10年で最も破壊的な製品かもしれない」 iPhone Xよりも、3,500ドルのVision Proよりも破壊的だ、と。 同じ時期、日本の「プロ散財家」ドリキンはnoteに「MacBook Neoを買わない理由」を書いた。新しいAppleが出たら反射で買うはずのあの人が、この1台には手を出さなかった。 同じ端末。同じ時期。真逆の評価。 ¥99,800から。——2026年3月に発売された、Apple廉価ラップトップの新型。A18 Proチップを搭載し、

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