わたくしはIT業界でトレーナーを13年やっていた。現在は独立してAIやDX関連の仕事をしている。

お小遣いは月15,000円。それなのにガジェットが気になって仕方がない。新型が発表されるたびに何時間もスペックを調べ、比較表を作り、レビュー動画を見漁り、価格の推移を追い続けた。買えないのに、ずっと調べていた。時間だけが溶けていった。

やっとの思いで買ったと思ったら、思っていたのと違う。すぐ売る。また次のガジェットを調べ始める。その繰り返しだった。

気がつけば妻が激怒していた。そしてお小遣いはゼロになった。そして何より、家族と過ごすはずだった時間を、ガジェットの比較検討に費やしていた。


この経験から、わたくしは4つのことを学んだ。

モノを大事にする。
今持っているものの価値を見直す。新しいものを買う前に、今あるもので十分ではないかを考える。

必要な範囲内で、いいモノを買う。
安物買いの銭失いはしない。でも、必要以上のスペックにお金を払う必要もない。

いいタイミングで買う。
発売日に飛びつかない。セールを待つ。型落ちを狙う。同じモノでも、買うタイミングで支払う金額は何倍も変わる。

見えないコストを考える。
ガジェットの価格は値札に書いてある。でも本当のコストは、値札には書かれていない。調べ続ける時間。迷い続ける時間。その時間は、家族と過ごせたはずの時間だ。


Zen Gadgetは「買うな」と言うメディアではない。

「買うなら正しく買え」と言うメディアだ。

本当に必要なモノを、必要な範囲内で、いいタイミングで。

それがわたくしの、ガジェット沼の底から得た結論である。