AUDIO

AirPods Pro 3は「仕事道具」になったか。——研修講師が見た、¥39,800の判定。

イヤホンを「音楽を聴く道具」と思っている人間と、「仕事道具」と思っている人間がいる。 わたくしは後者だ。IT業界で10年、研修講師として数千回登壇した。オンラインで数多くの企業研修にも入ってきた。会議室の反響、カフェの雑音、空港のアナウンス、隣の席の電話——そのすべてを遮って、相手の声だけを受け取る必要がある仕事だった。 イヤホンが1万円のか4万円のかで、登壇の質が変わる。そう断言できる仕事を、わたくしはずっとしてきた。 そういう目で、AirPods Pro 3を見る。 AirPods Pro 3 の公式スペックを整理する まず事実から。日本公式・apple.

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CAMERA

RICOH GR IV、抽選に並ぶ前に。——28mmで街を撮る道具を、もう一度考える。

近所の散歩中に、生垣の葉が逆光で透ける瞬間を GR III で切った一枚だ。——わたくしが今も所有しているGR IIIは、ポケットに入れて毎日持ち歩く「撮ると決めていない日にも撮れる 」機材として、生活の一部になっている。この記事は、そのGR III所有者として、GR IVに対して書く記事になる。 6年半、GRは止まっていた。 RICOHがGR IIIを世に出したのは2019年。以来、ファンは新型を待ち続けた。途中、GR IIIx(40mm)という派生モデルはあった。が、「28mmのGR」という本丸は、

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KITCHEN

De'Longhi ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ EC9355J-Mは、毎日スタバより安いか。

毎朝、スターバックスでラテのトールを頼む。税込¥500。 1日¥500 × 365日 = ¥182,500。 ——これが、毎日スタバに行く人間の年間コストだ。通勤ついでの¥500は小さい。1年経つと、車の頭金くらいになっている。 わたくしは以前、スターバックスで4年半バリスタをやっていた。だから中の作業が全部見える。エスプレッソマシンを押して、スチームワンドでミルクを泡立てて、ピッチャーで注いで、ラテアートを描く——その一連のプロセスを、家で再現できる機械がある。 De'Longhi ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ

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DESK

Herman Miller Sayl Chair レビュー

わたくしは研修講師を10年やっている。1日8時間、長い日は10時間、椅子の上で仕事をしている。 この仕事を始めた頃、椅子にお金をかけなかった。量販店で買った¥15,000のオフィスチェアで1年座り続けた。腰は壊れた。肩は凝り固まった。整体に毎月通った。——1年で整体代に¥60,000を払った時、わたくしは椅子の経済を理解した。 安い椅子は、身体と時間で精算される。   その後、Herman Miller の Sayl Chair を買った。今もこの椅子の上でこの記事を書いている。5年以上、毎日8時間以上、腰は壊れていない。 この記事の結論を先に言う。

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WEARABLE

Oura Ring 4 レビュー

健康への投資は、肯定する。 40歳を過ぎて、睡眠と心拍と体温のトレンドを知らないで過ごすのは、もはや贅沢ではなく怠慢だ。自分の体がいつ壊れ始めるか、データで見える時代になった。 その前提の上で、わたくしは Oura Ring 4 に関して一つの結論を持っている。 この指輪は、トラッカーとしても指輪としても、中途半端だ。   Oura Ring 4 の本当のコスト 公式情報を整理する。 バリエーション 価格(税込) Silver / Black ¥52,800 Brushed Silver

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DJI

DJI Osmo Pocket 4、Mic 3が効く人だけ買えばいい。

2歳半の娘が走り回るベランダの夕方、妻がスマホを縦に構えて動画を撮っている横で、わたくしはOsmo Pocket 3を握って横から追いかけている。——こういう食卓周りの狭い距離感で、Pocket 3は本当に効いた。片手で出して、片手で切る。ジンバルの滑らかさは、あとで自分で見返したときに「あ、この瞬間、家族だ」と感じる画になって返ってくる。 その家の景色の真ん中に、Pocket 4が来た。 DJIがOsmo Pocket 4を本日発表した。 1インチセンサー据え置き、4K/240fps対応、14ストップダイナミックレンジ。内蔵107GB+microSD最大1TBのハイブリッドストレージ。1000ニトの回転式OLED。ActiveTrack

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SMARTPHONE

iPhone Air レビュー

2021年の冬、わたくしはiPhone 13 Pro Maxの望遠レンズを一度も使わずに半年を過ごした、という記録を自分のカメラロールで見つけた。旅行もイベントも通しで撮っていた時期なのに、カメラ切り替えのログでは0回。——超広角も含めて、ほぼメイン広角だけで撮っていた。20万円近く払って手に入れた3眼の端末で、実際に触っていたのは1眼だけだった。 スマートフォンのカメラは、ここ5年で確実に増えた。 超広角、広角、望遠。さらに潜望鏡レンズ、マクロ、ペリスコープ。2眼から3眼、4眼へ。カタログの「カメラ仕様」欄が縦に長くなるたびに、わたくしは同じ問いを繰り返してきた。 写真は、その分だけ良くなったか。 Apple iPhone

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CAMERA

DJI Osmo Pocket 4 レビュー

2歳半の娘が走り回るベランダの夕方、妻がスマホを縦に構えて動画を撮っている横で、わたくしはOsmo Pocket 3を握って横から追いかけている。——こういう食卓周りの狭い距離感で、Pocket 3は本当に効いた。片手で出して、片手で切る。ジンバルの滑らかさは、あとで自分で見返したときに「あ、この瞬間、家族だ」と感じる画になって返ってくる。 その家の景色の真ん中に、Pocket 4が来た。 DJIがOsmo Pocket 4を本日発表した。 1インチセンサー据え置き、4K/240fps対応、14ストップダイナミックレンジ。内蔵107GB+microSD最大1TBのハイブリッドストレージ。1000ニトの回転式OLED。ActiveTrack

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SMARTPHONE

OPPO Find N6レビュー——FeliCaを捨てて手に入るもの、失うもの

銀座の並木通りを歩いていて、ふと改札の話を思い出した。 わたくしは過去にXiaomiの廉価折りたたみを1ヶ月だけ使った時期がある。SIMフリーのグローバル版で、もちろんFeliCa非対応だった。1ヶ月で、自分がどれだけ改札の0.3秒に依存していたかを身体で理解した。——QRコード決済で全部代替できる、と頭では思っていた。実際にやってみると、改札に並んだ先頭で止まる体が、毎回一瞬のストレスを吐き出す。 OPPO Find N6は32万円の折りたたみだ。225g、6,000mAh、200MP Hasselblad、そしておサイフケータイは使えない。——これだけ並べれば、日本の大半の読者にとって答えは出ている。買わない、で終わる話だ。 ただし。 この機種がつまらない道具なら、わたくしはそもそも3,000字を使わない。

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