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DJI Mic 3、ワンオペ撮影者の最後のマイクになるか。

DJI Mic 3発売直後、YouTubeの動画レビューを5本ほど続けて観た。全員が絶賛していた。「ワンオペの最終解」「もうRODEには戻れない」「32bit floatが神」——判で押したような同じ語彙が並んでいて、逆に違和感が残った。本当にそうなのか。 研修講師として、わたくしはマイクを仕事道具として使う。 会場によってはピンマイクが貸与される。ただし、自分の声を自分で確実に録る、という仕事は、いまや講師自身の責任に近い。アーカイブ動画を残す、オンライン配信を併走させる、現地の録画データを提出する——仕事の要求は一つずつ積み上がっている。 その前提で、DJIが2025年8月28日に発売した DJI Mic 3 を冷静に見る。 16g。

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Sony LinkBuds Clipは¥29,700の価値があるか。ソニー初のイヤーカフ型を、Shokz OpenFit 2+と並べて判定する。

ながら聴きは、もう流行ではない。定番だ。 AirPods ProでANC(ノイズキャンセリング)に耳を閉ざし続けた数年間を経て、人々はようやく気づいた。外界を遮断するのは、ときに疲労でしかない。 耳を塞がないまま音楽を聴く設計——オープンイヤー型、骨伝導、そしてイヤーカフ型——が静かに主流になりつつある。 その潮流に、ソニーが2026年2月6日、初のイヤーカフ型「LinkBuds Clip」で参入した。税込 ¥29,700。 わたくしは研修講師として、1日4〜6時間イヤホンを仕事道具として使っている。声の聞き取り、画面共有の音、Teamsの通知、

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Sony WH-1000XM6は、3年分の沈黙を正しく使ったか。

在宅研修のオンライン登壇を10年続けてきた人間として、ヘッドホンを「消耗品」と呼ぶのを、わたくしはもうやめた。 カメラ越しに2時間話し続ける日、40人の受講者の声を拾いながら相槌を打つ日、合間に3歳の娘が寝室を突き破ってくる日——そのすべてを、頭に乗せた1つの機械が受け止めている。 Sony WH-1000XM6の発表を見たとき、わたくしはまずそこを考えた。 3年ぶりの刷新で、ソニーは何を「戻した」か。   WH-1000XM6の公式スペック ソニーは2025年5月下旬にWH-1000XM6を発売した。日本公式ストア価格は ¥59,400(税込)。 ¥59,400から。 前モデルWH-1000XM5(2022年5月発売)との対比を整理する。 項目 WH-1000XM5

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Noise Master Buds 2、Bose監修サウンドを¥22,900で先行支援する意味。

イヤホンを「買う」と「支援する」は、別の行為だ。 Amazonで¥39,800のAirPods Pro 3をポチるのは、買い物だ。明日届く。初期不良なら返品できる。サポート窓口がある。 クラウドファンディングで¥22,900を投じるのは、支援だ。2026年7月に届くはずだが、遅延するかもしれない。量産の壁にぶつかるかもしれない。初期不良の対応が、大手メーカーと同じ速度では動かないかもしれない。 ——その前提を全部飲み込んだ上で、GREEN FUNDINGで公開中の Noise Master Buds

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Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)は、Apple信者がBoseを選ぶ正当性を持つか。

イヤホンを「音質と遮音性のための道具」と思っている人間と、「仕事のエコシステムの一部」と思っている人間がいる。 わたくしはIT業界で10年、研修講師として数千回登壇してきた。そのキャリアの中で、AirPodsは常に手元にあった。会議も、登壇も、通話も、Apple製品でない道具で仕事をした記憶がほとんどない。 ——その前提のわたくしが、2025年8月に発売されたBose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)の¥39,600を前に、立ち止まった。 同じ日本で、同じ時期に、AirPods Pro 3は¥39,800で並んでいる。

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AirPods Pro 3は「仕事道具」になったか。——研修講師が見た、¥39,800の判定。

イヤホンを「音楽を聴く道具」と思っている人間と、「仕事道具」と思っている人間がいる。 わたくしは後者だ。IT業界で10年、研修講師として数千回登壇した。オンラインで数多くの企業研修にも入ってきた。会議室の反響、カフェの雑音、空港のアナウンス、隣の席の電話——そのすべてを遮って、相手の声だけを受け取る必要がある仕事だった。 イヤホンが1万円のか4万円のかで、登壇の質が変わる。そう断言できる仕事を、わたくしはずっとしてきた。 そういう目で、AirPods Pro 3を見る。 AirPods Pro 3 の公式スペックを整理する まず事実から。日本公式・apple.

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Shokz OpenFit 2+、AirPods Proを持っているなら買うな

結論から言う。 AirPods Proを持っているなら、Shokz OpenFit 2+を買う必要はない。今使っているイヤホンが壊れるまで、何も買うな。 サカナクションの山口一郎氏が広告塔になり、SNSで頻繁に見かけるようになった。価格は27,880円。決して安くない。 そしてわたくしは、この記事を書きながらAmazonのカートに入れたOpenFit 2+を、たった今、削除した。 なぜ今、オープンイヤー型が注目されているのか 正直に書く。世の中はノイズキャンセリングに疲れてきている。 朝から晩までAirPods ProのANCで外界を遮断する生活。最初は快適だった。集中できる、静かになる、音楽に没頭できる。

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AirPods Pro 3 vs AirPods 4 ANC——半額で十分な人の条件

結論から言う。 「とにかくノイキャンが欲しい」だけなら、AirPods 4 ANCの29,800円で十分な人は多い。 だが「十分」の定義は人によって違う。ここを曖昧にすると、わたくしのように「やっぱりPro 3にすればよかった」と買い直すことになる。 そもそも何が違うのか 項目AirPods 4 ANCAirPods Pro 3差額価格29,800円39,800円+10,000円 形状オープンイヤー(チップなし)インイヤー(シリコンチップ)装着感が全く違う

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AirPods Max 2、夏に向かって頭に386gの鉄を載せるのか?

結論から言う。 AirPods Pro 3を持っているなら、AirPods Max 2を買う必要はない。 89,800円。386g。そしてこれから夏が来る。 Step 1: 今のイヤホン・ヘッドホンで困っていますか? AirPods Pro 3のノイズキャンセリングは外部騒音を約90%低減する。AirPods Max 2のノイキャンは初代比1.5倍。 数字だけ見ると「Max 2の方が上」に見えるが、多くのレビューサイトが同じ結論に達している。大半の人はAirPods Pro

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