Leica Leitzphone、ライカ好きのわたくしが買わない理由
結論から言う。
わたくしはLeica M11を持っていた。ライカが好きだ。それでもLeitzphoneは買わない。
249,800円。確かにLeica M11の1,188,000円に比べれば安い。だが「ライカにしては安い」は購入の理由にならない。
Step 1: 今のスマホのカメラで困っていますか?
iPhone 17 ProやPixel 10 Proのカメラは、もはやプロの撮影現場でも使われている。DxOMarkのスコアではiPhone 17 Pro Maxが168点で1位、Leitzphoneは166点で2位。2点差だ。
今のスマホで撮った写真に���満がないなら、249,800円を払う理由はない。
Step 2: 何に困っていますか?
Leitzphoneが解決できる不満を整理する。
1. スマホの写真に「味」がないここはLeitzphoneの最大の強み。13種のLeica Looks、5種のボケシミュレーション、Leica M9やM3の描写を再現するモード。「ライカで撮った」という体験を提供してくれる。
これは数値化できない価値だ。DxOMarkのスコアには現れない。
2. ズーム性能に不満がある200MP望遠カメラ、75-100mm可変光学ズーム。これはスマートフォンとしては最高水準だ。しかしiPhone 17 Proも5倍光学ズームを持っている。
3. 撮影体験にこだわりたい物理回転式Camera Ring。ズーム、露出、WB、ISO、シャッタースピード、ボケを物理ダイヤルで操作できる。一眼カメラのレンズリングに近い感覚。
わたくしがM11を使っていたとき、最も好きだったのはシャッターを切る感覚だった。Camera Ringはその体験に最も近いスマートフォンのUIかもしれない。
Step 3: その不満は Leitzphone で解決しますか?
Xiaomi 17 Ultraとの比較が避けて通れない。Leitzphoneの中身はXiaomi 17 Ultraそのものだ。
| 項目 | Xiaomi 17 Ultra | Leica Leitzphone | 差分 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 199,800円(512GB) | 249,800円(1TB) | +50,000円 |
| SoC | Snapdragon 8 Elite | Snapdragon 8 Elite | 同一 |
| メインカメラ | 50MP 1インチ | 50MP 1インチ | 同一センサー |
| 望遠 | 200MP | 200MP | 同一 |
| Camera Ring | 固定式 | 回転式 | Leitzphoneのみ |
| ストレージ | 512GB / 1TB | 1TBのみ | — |
| デザイン | Xiaomiロゴ | Leicaロゴ・ローレット加工 | ブランディング |
| Leica Looks | あり | あり+M9/M3モード | 追加モード |
(2026年4月時点・各社公式スペック)
5万円の差で得られるのは、回転式Camera Ring、ライカの刻印、M9/M3シミュレーション、1TBストレージ。カメラセンサーは同じ。SoCも同じ。撮れる写真の画質は同じだ。
Step 4: 249,800円の本当のコスト
249,800円で何ができるか。
ライカの文脈で考えてみよう。
- Leica Q3の中古 → 80万円前後。まだ無理だ
- Leica M11のレンタル3日間 → 約3万円。ライカを「体験」するだけなら十分
- Xiaomi 17 Ultra(199,800円)+ 5万円分の旅行 → 同じカメラ性能で、撮る対象が増える
- お小遣い15,000円の16ヶ月半分 → 1年4ヶ月、お小遣いが消える
そしてスマートフォンの宿命を忘れてはいけない。2〜3年後には型落ちになる。
Leica M11は10年使える。20年後にヴィンテージとして価値が上がるかもしれない。LeitzphoneはOSのサポートが切れたら、ただの文鎮だ。
249,800円のスマートフォンを5年使ったとして、1日あたり137円。悪くないように見える。だがXiaomi 17 Ultraなら1日あたり109円で、カメラ性能は同じだ。
ライカの刻印に、1日28円を5年間払い続けるか。 これが問いだ。その前に、本物のライカをレンタルで試せ
249,800円のLeitzphoneに手を出す前に、本物のライカを数日借りて撮ってみてほしい。
カメラと交換レンズのレンタルなら【GOOPASS】
なら、Leica Q3やLeica M11を月額制でレンタルできる。数万円で、本物のライカの描写、操作感、シャッターを切る喜びを体験できる。
そのうえで「やっぱりスマホの利便性が欲しい」と思えばLeitzphoneを買えばいい。「本物のライカじゃないと駄目だ」と気づけば、Leitzphoneではなく中古のLeicaを狙えばいい。どちらが正解かは、実機を触らないと絶対にわからない。
わたくしがM11を手放した時、一番後悔したのは「もっと使い倒せばよかった」ということだ。買う前に、借りて試す。これが見えないコストを最も下げる買い方だ。
Step 5: 必要なら、いいモノを、いいタイミングで
買い時スコア: 35/100(待て)
理由:- 発売直後に完売、100台限定追加も3分で売切れ。現在入手困難
- プレミア価格で買う理由はゼロ。再販を待て
- スマートフォンは時間が経てば必ず値下がりする。急ぐな
- Xiaomi 17 Ultraは普通に買える。カメラ性能は同じだ
それでも買う人へ
ライカの哲学に共感する人 → Camera Ring、Leica Looks、M9モード。これらは「写真を撮る体験」を変えてくれる。わたくしはM11で学んだ。ライカの価値はスペックではなく、シャッターを切る喜びにある。 ブランドとしてのライカに価値を感じる人 → それは正当な消費だ。人はモノだけでなく、物語を買う。ただし、その物語に249,800円の価値があるかは自分で判断してほしい。 カメラ性能だけが目的の人 → Xiaomi 17 Ultraを買え。5万円安くて、撮れる写真は同じだ。わたくしの結論
わたくしはLeica M11を手放した。理由は単純だ。使う時間がなかった。仕事と家族の時間で精一杯で、カメラを持ち出す余裕がなかった。
その経験から言えることがある。大事なのは機材ではなく、撮る時間だ。
249,800円のLeitzphoneも、79,900円のPixel 10aも、ポケットから出してシャッターを切らなければただの板だ。
ライカが好きなら、ライカを使え。だがそれはLeitzphoneである必要はない。Xiaomi 17 Ultraでも同じ写真が撮れる。浮いた5万円で、撮りに行く場所に行け。
*本記事の価格・スペックは2026年4月時点の各社公式情報に基づきます。*