結論から言う。

2022年以降のGaN充電器を持っているなら、買い替える必要はない。

Ankerの新作��出るたびに買い替えている人がいる。わたくしのことだ。引き出しにGaN充電器が4つある。全部使える。全部ほぼ同じ性能だ。


Step 1: 今の充電器で困っていますか?

充電器に「困る」とはどういう状態か。

  • スマホが朝までに満充電にならない → それは充電器の問題ではなく、寝る前に充電を忘れている
  • 充電が遅い → 寝ている間に充電するなら、5Wでも20Wでも朝には100%だ

充電器で困っている人は、実はほとんどいない。困っているのは「もっと速く」「もっと小さく」というスペックへの渇望であって、実用上の問題ではない。

わたくしは4つ目のGaN充電器を買ったとき、妻に「また充電器?」と言われた。返す言葉がなかった。


Step 2: 買い替えが正当化されるケース

正直に言う。以下の3つだけだ。

1. USB-Aしかない

まだUSB-A充電器を使っているなら、買い替えの価値はある。USB-Cの急速充電に対応できないし、そもそもケーブルが挿さらない。

2. ポート数が足りない

スマホ・タブレット・イヤホン・スマートウォッチ。同時充電したいデバイスが増えた。1ポートの充電器から2〜3ポートに切り替える意味はある。

3. 出張が多い

月に2回以上出張するなら、コンパクトなGaN充電器に投資する価値はある。ただし月1回以下なら、今の充電器をカバンに入れればいい。


Step 3: 新旧の差は体感できない

GaN充電器の進化を冷静に見る。

世代W数サイズ価格帯
2022年65W約55×55mm4,000〜5,000円
2024年67W約50×50mm3,500〜4,500円
2026年70W約48×48mm3,000〜4,000円
4年間で7mm小さくなって5W増えた。 これに4,000円を払うかどうかだ。

スマホ���の急速充電は27W〜45Wが主流。充電器が65Wだろうが70Wだろうがスマホの充電速度は変わらない。ボトルネックになるのはノートPCを同時充電する場合だけ。


Step 4: 4,000円の本当のコスト

4,000円は大した金額ではない、と思うかもしれない。

だが充電器、ケーブル、保護フィルム、ケース、スタンド——周辺機器の「ちょい買い」を年間で合計してみてほしい。おそらく2〜5万円にはなっている。わたくしは計算して絶句した。

そして見えないコスト。Amazonで充電器のレビューを30件読み比べ、YouTubeの比較動画を3本見て、価格.comで最安値を探す。その時間、合計で2〜3時間は使っている。4,000円の充電器を買うために。

その2時間で家族と何ができたか、考えてほしい。


Step 5: 必要なら、いいモノを、いいタイミングで

買い時スコア: 75/100

充電器はセール対象になりやすい。Amazonのタイムセール、プライムデーを待てば20〜30%オフで買える。急ぎでないなら次のセールを待て。

買うなら3つの鉄則

1. 自分のデバイスの最大受電W数を確認しろ

iPhone 16は27W、Pixel 10aは30W、Galaxy S26は45W。充電器はデバイスの最大受電W数+20%あれば十分。100Wの充電器をスマホ専用に買うのは完全にオーバースペックだ。

2. ポート数は「今」で決めろ

「将来増えるかも」で余分なポートを買うな。今同時に充電するものが2台なら、2ポートで十分。

3. ブランドで選べ

Anker Nano II 65WCIO NovaPort TRIO 67W、UGREEN。この3つのどれかを買えば間違いない。無名ブランドの激安充電器はPSE認証の確認が必要で、その確認に費やす時間が見えないコストだ。


わたくしの結論

充電器は充電できれば勝ち。それ以上でもそれ以下でもない。

2022年以降のGaN充電器を持っているなら、買い替えるな。 USB-Aしか持っていないなら、Ankerの65Wを1つ買え。型落ちで十分。最新モデルを追いかける必要はない。

わたくしの引き出しの4つの充電器が、この結論の証拠だ。


*本記事の価格は2026年4月時点の実売価格に基づきます。*